Chibiharu Spirit

~20年間守り続けてきたことと、これからも求め続けること~

保育方針をお伝えするにあたり、「すくすく」「明るく元気に」「笑顔輝く」といった言葉が一般的なように思います。 もちろんその通りなのですが、「もう少し具体的に」ここはちびはるらしく、私(園長)らしく自分の言葉でお伝えしていきたいと思います。


ちびはる保育園の普段をのぞいてみましょう♪


まず「ちびはるとしての大前提」があります。それは

ちびはるミッション=子どもの保育だけにとどまらず「親心」に寄り添うこと

「ご自分の命より大切なものはありますか」という質問があったとき、どうお答えになりますか?

独身時代には窮したかもしれないこの質問も、わが子の命を抱っこしている今は明白にお答えできるのではないでしょうか。
「この子がひどく辛いような状況や苦しむようなことになるならば、私が代わってあげたい」と。

自分の命より大切な命を他人に預ける。それは決意と覚悟が必要です。そして、そこには様々な不安があります。

  • 「 うちの子を果たして可愛がってくれるだろうか 」
  • 「 ちゃんと愛情を持って、手をかけお世話してくれるだろうか 」
  • 「 放置され寂しい思いをしていないだろうか 」
  • 「 お友達にいじめられてはいないだろうか 」
  • 「 逆に乱暴したりしていないだろうか 」
  • 「 集団の中で、みんなと同じように座ったり話を聞いたりが出来ているのだろうか 」

親の心配は尽きません。

慣らし保育で泣きっぱなしなわが子を「早く泣かずに登園できるといいのに」という心配から保育士や園への不信感が生まれてしまうこともあるでしょうし、 逆に慣れてきて笑顔で保育士に抱っこされて登園できるようになったらなったで、少し寂しさを感じたり。。
親心とは、こんな矛盾も含んだ大きな愛情です。

そんな親心に「寄り添いながら笑顔で優しく、わが子をしっかりと愛情深く保育してくれて、 なおかつコミュニケーションに困らない先生」が理想ですよね。
信頼できない人にわが子の命は預けられません。
「あまり信頼できないし感じも悪いけど、でもほかに保育園がないから仕方ない」 と思わないといけないまま預けている方がいるとしたら、それは本当に悲しいことです。

心の底から信頼できる人に保育してもらいたい。
その親心に応えるために、我々ちびはる職員はその探求を続けています。
保育が始まり、お気づきのことがございましたら、どうか職員、もしくは私までご意見ください。 その探求のための貴重なご意見として真摯に向き合い、改善に活かしてまいります。




世の中にはたくさんの園があり、それぞれ特色なりアピールポイントがあることでしょう。
音楽に力を入れている、体育に力を入れている、外国人の先生がいて日常的に英語を使用して英語力を身につける、などです。 では、ちびはるの場合は何に力を入れているか。少し変わったことを言うようですが、私が一番注力しているのは

「 職員から自然と生まれる園の雰囲気 」

です。

子どもたちは、保育園で長時間過ごします。
夜の睡眠時間を除けば、日々の大半を園で過ごすことになります。
その時に「自然と発せられている『先生たちの明るさ・雰囲気』というものの影響」というのは、私はとても大きいと思います。 どんな英才教育よりも、まずは「先生が保育に意欲を持てているか、職員同士が尊敬し合えているか、職員同士が認め合えているか」 といったこと、そこから生まれる明るい声掛けや姿勢が、お子様一人一人の心やご成長に大きく左右するものと思っています。

子供の最善の利益を追求すればするほど、やはり「職員から自然と生まれる園の雰囲気を大切にする」 ことこそが、保育園の根幹だと感じています。結果、愛に溢れた大人の姿は子どもたちの見本になることと思います。

「あなたはあなたのままでいい 自分も自分のままでいい」

成長していくうえで自己肯定感というのはとても重要だと思います。
何ができる、何が出来ないといったこと以上に「自分は自分で良いのだ」と感じて歩む人生と、どうせ自分はダメだと思う人生は 全く違ってしまいます。
そして否定的に自分をとらえないといけない言葉の中で育ってしまうと、成長とともにこの自己肯定感を意識的に 感じることが難しくなるものです。

 自己肯定をできるようになるためには、大人が「あなたはあなたのままでいいんだよ」というのをしっかり伝えて感じさせていくことが必要です。 そういう意味で、この乳幼児期から思春期前までにおける親や保育者の声の掛け方というのは非常に重要ですね。

何かが出来たのに、そこを褒めずに「もっと頑張りなさい」「〇〇くんはもっと出来てるよ」と言うのか。
あるいは「勉強しなさい」「テストで何点取れば」といった条件をクリアしないと愛されない、肯定されないと思わせ続けてしまうのか。 生まれてきたと時そんな条件なんてなくて、無条件に愛した気持ちはきっと産婦人科での写真に残っていると思います。 しかしついつい大人は「あなたのために」という理屈で、愛にはまるで条件があるかのような言葉掛けをしてしまうこともあります。 本当は「あなたがそれを出来ようが出来まいが、私はすごくあなたのことを愛しているのよ」という気持ちが本心なのに。

その本心が隠れてしまうのなら、それは自分自身が「愛されるには条件がつくものだ」という感覚で育ったからかもしれません。 私はそのように感じています。そういう意味では私も条件が厳しかったので肯定感は低いです(笑)

もし保護者の方で、ご自身の肯定感が低く、子供に無条件の愛を伝える手段が不足しているように感じている方がいらっしゃるならば、 一つのチャレンジとして一緒に取り組んでみませんか
「あなたはあなたのままでいい」
「自分も愛ゆえに頑張っていて、そんな自分も自分のままでいい」
その、本当のことを意識しあっていきましょう。

園長先生

杉原 伸介